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『心みだれて』感想と制作裏話

2018/05/08 comment: 0

心みだれて


※紹介動画なし
初見はメリル・ストリープの名を知った頃(20年以上前)に『カッコーの巣の上で』と一緒に借りて見た作品です。後年DVDを買って何度か鑑賞したんですが、この映画が好きと言う方には申し訳ないんですけど、あんまりパッとしない映画です(笑)

初見が若い頃で、しかも、『カッコー~』のあとに見たのでインパクトが弱くなってしまったというのも一因かなぁ。

ジャック・ニコルソン共演なのに一般的な評価も低めなので、見ようかどうしようか悩んでいる方もいらっしゃるかもしれないので、がんばって書いてみました。



見所としては、
①劇中のレイチェル(メリル)の子どもは、メリルの長女メイミー・ガマー。ジャックにも懐いていて良いリアクションが随所にあって可愛いです。

②ジャックとメリルがピザを食べながら歌うシーンや、深夜番組に自分を重ね合わせ号泣している姿など最高におもしろいです。コテコテのコメディのようにガッツリ笑わせにくるのではなく、淡々とした描写の中に笑わせる要素が色いろ散りばめられている感じです。



『心みだれて』Heartburn (1986)


あらすじバツイチのレイチェルが、プレイボーイで有名なマークと出会い、結婚・出産し、浮気され、修復しようとするも無理で離婚するお話です。ドラマチックに描かれているところがないので全体的に淡々とした印象です。

映画冒頭10分間で、マークとの出会い→2人の結婚式(当日)まで一気に話が進みます。続いて、レイチェルがマークとの結婚にためらい、結婚式会場の控室からなかなか出てこない様子が10分ほど(笑)――結婚に迷って迷って迷って…ということが、時間の尺の使い方でもよくわかります。

この映画の原作/脚本はノラ・エフロンの自伝的小説(劇中レイチェルという名です)。夫は劇中マークという名ですが、『大統領の陰謀』(1976)でも有名な1972年のウォーターゲート事件を調査しニクソン大統領を辞任に追い込んだワシントン・ポストの社会派記者カール・バーンスタインです。

1972 ウオーターゲート事件
1976 2人が結婚
1980 2人が離婚
1983 『シルクウッド』メリル主演、N.エフロン脚本(共著)、M.ニコルズ監督
1986 『心みだれて』メリル主演、M.ニコルズ監督

映画制作には数年かかることを考慮すると、劇中のラスト(離婚)から、しばらくして『シルクウッド』の脚本執筆です。

『恋人たちの予感』『めぐり逢えたら』
で人気脚本家になる前のノラ・エフロンが4年ほどの結婚生活の中で味わった幸せと苦しみ。色いろ悩み、すぐには答えが出せずに、もがきながらも前を向いて歩き出し、また悩み、、、という様子を描いた映画です。

ただ、妻ノラ・エフロン側が書いた小説が原作なので、映画でもカール・バーンスタインが許可する範囲での描写という制限もあり、浮気した夫側の心情(言い分)を吐露する描写はほとんどありません。なので本当に夫はセルマ(妻の友人)と浮気したのか?浮気は認めているけど相手が彼女なのかもハッキリしていません。

夫側の描写が少ないのがこの映画の弱さかなぁ?少ない描写ながらもジャックが巧みに演じていて、何となく夫の憂鬱もわかるんですけど。

――第2子妊娠中に気づいた夫の浮気
子を抱え家出し実家に行ったものの、夫からいつ電話がかかってくるか期待し待っているレイチェル。このあたり、浮気など関係なくとも恋人の電話を今か今かと待っている姿は誰でも共感するのではないでしょうか。メリルが上手いです(^^)私も遠い昔あったな~(笑)

Daughter
レイチェルはやり直そうと家に戻ったものの、また浮気をしていないか財布の中をチェックする日々。すぐにマークが迎えに来なかったことへの不信感や疑心暗鬼になっている自分が嫌になるレイチェル。

やり直そうと戻ったあと、第2子出産時に手術室で「最高に幸せ」だった第1子出産時のことを二人で話しているシーンはすごく感動します。もうあの頃の2人には戻れないとお互いわかっているんですよね。でもだからって、な~~んで夫よ!また浮気したのか??さっぱり意味不明(笑)いや、本当にまたセルマと浮気したのかハッキリはしていないんですけど。そこがね。。。

ただ案外リアル世界でも、浮気した理由は浮気された側が理解・納得できるものではないんですよね。赤の他人(観客)なら尚更(笑)そして、プレイボーイと知りつつ結婚に迷いながらも結婚し、最高の幸せを味わい、浮気に気づいた苦しみは、どれかが際立ってドラマチックであるものでもなく相互に関連しているからこそなので、そういう意味ではリアルな描写とも言えます。

最後は「もう無理」と飛行機で夫の元を去る妻レイチェル。妻側の心理には共感箇所がたくさんあり、もう、納得の最後です。



映画の裏話

メリルが「脚本を読んでこんなに笑ったことはない」というくらい、たしかに可笑しなシーンはいくつかあります(^^)

トークイベントでノラ・エフロン
「マイク(監督)のスゴイところは、『エンジェルス・イン・アメリカ』で、椅子に座ったメリル・ストリープとベットに寝ているアル・パチーノを8分間そのままで会話をさせられるところよ。普通、役者というのは歩き回りたがるのだけれど、2人とも動かさずシーンを続けさせられるのが監督としてスゴイ」というようなことを語っていました。

Heartburn
この映画でも2人がひたすらピザを食べながら鼻歌を歌うシーンは結構長めのシーンで、バカバカしくもあり、おもしろい描写です。私は監督がどんな手法の方だとか映画を監督作品として見ていないので、マイク・ニコルズ監督の特徴などはよく知らないのですが、そういった視点で見るのも面白そうですね。

Kevin Spacey
Heartburn
そして地下鉄でメリルにウィンクする強盗役に、若き日のケヴィン・スペイシーが脇役で出演しています。

既にアカデミー賞の助演&主演女優賞を獲っているメリル・ストリープとの共演に緊張したケヴィン・スペイシーは、この「ウィンク」がなかなかうまく出来ずNGを連発。監督マイク・ニコルズが「Take it easy」と何度も声をかけたそうです。

メリルが「まずメリル・ストリープの大看板(雌ゴリラ)を取り払うことが一番の仕事」というのはこういったことがあるからなんでしょうね。



この映画がDVD化されたくらいなら、同じくジャック・ニコルソン共演の『黄昏に燃えて』をDVD化してくれ!!(笑)何で日本はDVD化しないんでしょうね…


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プロフィール

Author:ゆるり
見る映画は映画全般ではなく、ほとんどメリル・ストリープ映画だけ。未見作品もまだまだありますが、映画の制作裏話やメリルのスピーチやトーク番組を紹介しています。

(注)最新情報をお届けすることはなく、ひたすら過去のことを書いています。英文や和訳は間違いだらけですので参考程度にお願いします。
(2015.9.14 ~)

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