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コメディ『シー・デビル』の感想

2017/09/25 comment: 0

シー・デビル


※紹介動画なし
最近見た『シー・デビル』の感想を書いています(ちょっと辛口)。公開当時、世間ではメリルがコテコテのコメディへ出演したことにとてもビックリしたようですね。



これはネット検索で『シーデビル』の美しいメリル画像を見て興味が湧いてきてDVDを購入。今年の夏休みに見た映画です。評価の低い作品ですけど、主人公ルースの行動がどこまで許せるか(どこまで笑えるか)どうかで評価は分かれると思います。

『シー・デビル』She-Devil (1989)


あらすじ太っていてお顔もイマイチな妻ルース。男前な夫と2人の子どもに囲まれた生活を送っていたところ、夫が美人作家(メリル)と浮気していることを知り、容赦ない復讐をするお話です。

She Devil

メリル・ストリープは、パタッと倒れるときの倒れ方や一瞬の表情、男にすがる時のしがみつき方など、上手いので笑わせてくれます(笑)ここまでやるのか?!と、思いっきりコメディエンヌとして浮気相手の女性を演っています。



主役の妻ルースを演じたロザンヌ・バーは、コメディエンヌとしてTVで大人気の方だったようですが、映画はこれが初主演。

ルースは夫が大切にしていた家を爆破させたり、やっていること自体はぶっ飛んでいて笑えます(ちょっと引く人もいるかも)。ただ、その時の表情や仕草でもっと笑わせてくれないと、夫の浮気に怒っている妻の「キャラとしての」笑いの要素がないのです(^^;)

例えば(古いですけど)
イギリスのコメディ『Mr.ビーン』
Mr.Bean
壁に小窓をつけたいビーンが壁に穴をあけようと電ノコで切るのですが、その壁の裏にはダイアナ妃とチャールズ皇太子のポスターが貼ってある(笑)それに気づかず、ビーンはそのポスターを見事に切り裂いています。

これ、日本の皇室じゃ考えられないようなシーンなので鮮明に覚えています。「不謹慎」「失礼」と多少は思いますけど、「まぁビーンだからねぇ、、、」と笑えるし許せてしまうのです。これはビーンの見た目ではなく憎めないキャラのおかげです。

コメディは普通の常識で考えたらツッコミ所満載なものですが、キャラのパワーでそれを書き消します。

この映画の場合、ひたすら怖い顔をして浮気に怒っている妻というだけでユーモアがそこにない。彼女の復讐の計画を誰も知らないので劇中で応援する人もいない(つまり見ている観客も応援できない)。なので常識を超えたルースの行動に疑問が出てしまいます。この映画の評価が低いのはルースの描き方が悪い。言い切っちゃいます(笑)



ストーリーとしては、いろんな問題を裏に忍ばせています


ルースが夫の浮気に怒って浮気相手のメアリー(メリル)宅に子どもたちを押し付けたことで、優雅に海辺の豪邸に暮らしていたメアリーの生活は一変。日常の苦労を思い知らされます。

子どもをつかって復讐するなんて(^^;)子どもの成長は?と最初は思いましたが、よくよく考えると、浮気相手と暮らしている夫だって当然子どもの面倒をみなければいけない立場でもある(妻が入院など不測の事態もあり得る)。一緒に住んでいる浮気相手も、相手と結婚していなくてもその子どもと暮らす可能性は認識すべきこと。決してルースがやっていることは絶対悪でもないんですよね。

メアリー(メリル)は老人施設にいた実母(不仲)まで豪邸に送り込まれますが、ルースの子どもや実母を追い出すわけでもなく、苦労しまくってボロボロに(笑)私がファンだからかもしれませんが、メリルへの同情の方が強くなってしまいました。

さらにルースは人材派遣会社を立ち上げ、そこから夫に刺客を送り込み(笑)復讐を完成させていきます。そしてルースは経済的に自立した女性へと変わり、見た目も小奇麗になっていきます。

鑑賞後は
スッキリ爽快というより、ああ良かったね、て感じでした(笑)

それにしても、こんな映画でもメリルはちゃんと演っているというところが笑えます(^^)美人小説家の域を超えないでコミカルに演じるところと、そうでないところのさじ加減は上手いです。

最後に…She Devil-Linda Hunt高齢者施設でまじめに働いてお金をコツコツ貯めているホッパーを演じた女優さん(リンダ・ハント)がいい味を出していました。もっと彼女をストーリーに絡めたら面白くなりそうで、存在感抜群!キャラが良かっただけに、もったいないなぁ。


この映画に何故メリルが出演したか?
それは40歳を前にオファー自体がこういうものになっていたことが大きいと思います。そのあたりは
1990年 メリルの方向転換で書いています(^^)


Meryl Streep

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プロフィール

Author:ゆるり
見る映画は映画全般ではなく、ほとんどメリル・ストリープ映画だけ。未見作品もまだまだありますが、映画の制作裏話やメリルのスピーチやトーク番組を紹介しています。

(注)最新情報をお届けすることはなく、ひたすら過去のことを書いています。英文や和訳は間違いだらけですので参考程度にお願いします。
(2015.9.14 ~)

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