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『母の眠り』

2017/04/27 comment: 0

母の眠り


※撮影裏話ナシ、紹介動画ナシ
映画の感想、ラストシーンについて思うことを書いています。
劇中の母親のセリフ「しあわせとは」――。作家の志茂田景樹さんの「しあわせとは」のツイート(引用)も合わせてご紹介。


母親が病気で死ぬなんてお涙頂戴ものでしょ…と思ってずっと敬遠していたのですが、私の母が亡くなり気持ちが落ち着いてきた頃に何となく哀しみを開放したくて、つまり思いっきり泣きたくて見た映画です。『ミュージック・オブ・ハート』とは逆のパターン。期待が大きすぎたのかな(笑)

映画を見て泣きましたし共感するところもたくさんあったんですけど、私も在宅緩和ケアで家で母を看取ったので色いろ思うことがあって物語に入りきれなかったんです(^^;)ブログで書こうにも、自分の経験ばかりが前面に出てきて書けなかった作品です。


『母の眠り』 (1998)原題:One True Thing

あらすじキャリアを歩んでいる娘エレン(レニー・ゼルウィガー)が癌に侵された母親ケイト(メリル・ストリープ)の看病のため仕事を中断し実家に帰り母親を看取るという話に、死の謎を絡めた構成になっています。

そんな中で
・既に自立している子どもと親の看病・介護
・家族の中でその負担の偏り
・ガンの痛みと苦しみと安楽死(尊厳死)

いろいろ問題提起をしていて考えさせられます。

私は変にミステリーを絡めず、ストレートにしてくれた方が良かったかなぁ。←お涙頂戴ものはイヤだと言ってたくせに(笑)


原題は「One True Thing」

大好きな自慢の父親だったのに看病を娘に任せ自分本位な父親の本当の姿にショックを受け、軽蔑していた専業主婦の母親には深さと強さに気づく娘のエレン。見どころは、やはり、娘に世話になっていても母親として威厳をもって「今ある幸せを大切に」と諭すシーンです。

It's so much easier to be happy, my love. It's so much easier to choose to love the things that you have. And you have so much. Don't be always yearning for what you're missing, or what it is that you're imagining you're missing. So much more peaceful.

幸せになるのは簡単なことなのよ。今あるものを愛すればいい。なくしたものを求めるのをやめたら人生は穏やかになる。(DVD字幕:篠沢晶子)


Meryl Streep


母親が最期に自分でモルヒネを大量摂取して人生を閉じたんでしょうね…。そこを謎として映画は描いています。あの身体だと、力を振り絞って歩いたとしても、少なくとも横で寝ている娘に気づかれずに起き上がり歩くことはできないはずなので、夫に持ってきてもうらうよう頼んだのかなぁ?と思うのですが、夫の言動からそうでもなさそうなので、妙な謎が残るのがイヤなんです(笑)

ガンの痛みが増していくとともに衰弱していく苦しみがあり娘の仕事を犠牲にして自分の世話(負担)をしてもらっているので、母親としては生き地獄のような状態ではあるんです。なので母親が自分でそういう選択をすることは理解できますし否定はしません。

ただ「幸せとは~」と語るシーンのセリフが説得力があり強く心に残るシーンのため、私の中では、劇中の母親ケイトと自死を選んだ母親とが乖離してしまうんです。

――幸せになるのは簡単なことよ。今あるものを大切にすればいいの。

この重要なセリフのシーンの数日後に自分で人生を閉じたとしたら、伝えたかった大切なこと(one true thing)を娘に伝えたからと理解できるのですが、そのシーンの後は弱っていく様子が描かれています。自死をもって伝えたいことがあったのか、もう何も伝えられないからなのかなぁ、、、。

否定的なことを書いていますが、涙ボロボロで泣く映画です。

メリルの母親像の奥の深さと、病が進行して変化する姿に合わせた表情の演技の変化はスゴイです。ウイリアム・ハート演じる父親も、現実を直視できない弱さもよくわかるので、映画を見ていて「どー考えても犯人はお前だ!」とならないところは流石です。下手したら父親に非難が集中しそうな役ですよね。

OneTrueThing


実は最近までわたしは、身近なものに幸せに感じることがわかるようでわからなかったんです。例えば、○×の国の子どもたちに比べたら――など、その幸せは「誰かと比較した幸せ」ではないと思うんです。

サッチャーのインタビューでメリルが言っていました
――この年齢になると小鳥のさえずりを聞くだけでも幸せを感じる
メリルだけでなく、日本の芸能界のいろんな方(60代以上の方)もインタビューなどで似たようなことを言っていて、具体例としてはわかるんです。

ただ自分にとって、例えば空がキレイと感じたことをどう幸せと思えばいいのか?――平和だから幸せ?←ダイレクトにそれを幸せと感じない場合、後付けの理由のような気がして(^^;)
子どもが「ただいま」と帰ってくる、それだけでも――と分かりやすいものもあるんですけど、深く突き詰めると誰かとの比較になっていないか?それでいいのか?

ぐにゃぐにゃ考え込む性格で(笑)何となくわかるようでわからなかったんです。「そーゆうことか!」と言葉で表現してくれていたのが作家の志茂田景樹さんでした。

偶然ツイッターのことばを見つけて、モヤモヤしたものがスッとしたので(^^)忘備録も兼ねてご紹介。
志茂田景樹さんのツイッター(別窓)
メリルが言っていることと同じことを言っていることがよくあるので、理解の参考になり助かっています。

志茂田景樹さんのツイートより
2017/03/01 
幸せになろうと思うその幸せは大体想像がつく。現在の自分に不満を抱く人の多くが思う幸せだから。でも、何気ない日常の一瞬にふっと感じる幸せは人それぞれによって異なり余人の窺い知れないものである。境遇に関係なく手の届くところにある。その幸せこそが本物の幸せと言える。
志茂田景樹さんのツイートより
2017/03/05
幸せってね、ずっと続いたら価値が下がる。本当に続いたら恍惚の世界へ行っちゃうしね。いつまで続くのか、という不安を抱かせるから今の幸せを大切にするんだ。不幸せといつも隣りあわせだから価値があるんだ。覚悟して幸せを目指しなよ。



子どもがまだ小さかった頃、外出先ではじめてケン○キーに連れて行きました。チキンを食べながら「わ~ここに来るのがずっと夢やったんや~♪」「夢が叶った~♪」とケン○キーごときに(笑)何度も感嘆の声をあげて喜ぶ我が子。母にその話をしたら大笑いしながらも「やっぱりその精神、大事やなぁ…」とポツリ。そんなことがありました。

説明が難しいんですけど、そのとき感じたプラス的な感情を素直に、私の場合は少し意識的に心に喜びとして響かせたらいいのかな。今までそれができずにいた気がします。




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プロフィール

Author:ゆるり
見る映画は映画全般ではなく、ほとんどメリル・ストリープ映画だけ。未見作品もまだまだありますが、映画の制作裏話やメリルのスピーチやトーク番組を紹介しています。

(注)最新情報をお届けすることはなく、ひたすら過去のことを書いています。英文や和訳は間違いだらけですので参考程度にお願いします。
(2015.9.14 ~)

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